肝臓病というと、お酒をよく飲むお父さんたちの病気のように思われているかもしれません。ところが、お酒を全く飲まない人でも重度の肝臓病にかかることがあります。
エネルギー、たんぱく質は人間の体に欠かせないものですが、糖質やたんぱく質は小腸で吸収された後、肝臓へと運ばれます。肝臓では、アルコールの分解どころか、数えきれないほどのたくさんの重要な働きが行われています。消化吸収された栄養分に酵素等で化学的変化を加え、体の各部位で使える状態にして血流に乗せてくれます。これを代謝と言います。
また食品添加物など、体内に入ってきた毒になるような物質を無毒にしてくれます。この解毒作用も肝臓の主な働きの一つです。ファストフード等は手軽で美味しいですが、毎日食べ続けていると、肥満も気にはなりますが、むしろそれ以上に肝臓の負担が心配です。
肝臓は一部の細胞が壊れても再生能力があり、なかなか弱音を吐かない我慢強い臓器ですが、それだけに自覚症状も現れにくく、病状が進んでいても疲れやだるさ程度で、黄疸などの肝臓病特有の症状が現れる頃には重症化していることが多く、別名「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
肝臓の負担に関しては、食品添加物など人体に害のある物質も原因の一つですが、肝臓病の主な原因は肝臓に脂肪がつくことです。食べ過ぎや脂質の多い食事、脂質をため込むような運動不足の生活は、アルコールを全くとらない人でも肝臓の負担を招いてしまいます。血中のLDLコレステロールが多めと言われたら、油分を控えるようにしましょう。また、アルコールや甘いものも最後には脂肪となってしまいますから注意しましょう。